がんばっぺし、岩手!

一週間ほど被災地支援に岩手へ行って来た。
メインは陸前高田の障害者、高齢者の生活支援。
クルマがないと学校や病院に行くのも一苦労なのだが、そのサポートが乏しいのが現状。
某団体の一員として市内外をクルマで駆けまわって来た。
東京では考えられないような距離を走り、文字通り山をいくつか越えての支援も多かった。
陸前高田市内、特に市役所があった辺りはいまだに復興の兆しが見えない。
その他、病院、学校、ショッピングセンターがメチャメチャになっているのを見ると胸が詰まる。
通院中のおじいちゃん、おばあちゃんたちから津波のときのことを直に聞くと、思わず目頭が熱くなる。
仮設住宅にもあげてもらった。
さすがにまだ真新しさが残っているが、この住宅で何人もの家族がずっと住むのは厳しいと思う。
秋はまだいいけど、冬はものすごく寒いだろう。
でも、雨風がしのげるだけマシだ、福島の人よりもわたしたちは恵まれている、という言葉が耳に残っている。
最近の新聞やニュースでは原発がらみの報道は続いているが、津波で水を被った町のことの報道は随分減ってしまっている。
でも、現実にこの土地から逃げられない、生活弱者が何百人もいることを忘れてはならないね。


そして、気仙沼、釜石、宮古といった津波被害にあったところも見に行ったが、復興のスピードが明らかに速い。
高田は市役所が流され職員も多く亡くなっているので、他市とはマンパワーが違うのだから、当然といえば当然か。
そんな高田もプレハブのお店があちこちあり、人々が懸命に生きようとしているのが伝わってくる。
ただ、若者を見ない。通学の小中学生くらいはもちろんいるんだけど、とにかく道を歩いている人は中高年ばかり。
免許をもつ若者たちはクルマで移動するんだろうけど、若者が少ないのが印象に残った。
あとはバイクだね。
カブを運転するおじいちゃん、おばあちゃんを数回見たけど、ビッグスクーターとか普通のオートバイも皆無。
稀にツーリングライダーがいたけど、稀すぎて数を数えられるくらい。大体がソロ。ナンバーをみると一番遠かったのは土浦だったかな。YAMAHAセロー。
あとはバイブスミーティングが雫石であったので、その道中のライダーを少し見た。
地元の支援員さん、超カスタムされたハーレーを見て驚いてたっけ。


来年か再来年かは分からないけど、国道45号をXS750で走ってやるからな〜〜。待ってろよ、岩手。




(津波で流された公園。入り口の柱だけ残っている)