【音楽日記】 〜L.A.M.F.〜


去年あたりがパンク35周年だったらしい。
ピストルズ勝手にしやがれ、1977年から数えてたら2012年が35周年か。どうでもいい。


パンクロックというジャンルが音楽ジャンルの一(いち)ジャンルとして確立したのはいいけど、実際に聞くのは昔のパンクばかり。今のバンドに興味がないわけでもないけど、どうしてもオリジナルの二番煎じ感は否めない。
だから、70年代のパンク、とりわけピストルズ、クラッシュ、ダムドが永遠に御三家だろうし、ハードコアパンクについて言えば、ディスチャージ、エクスプロイテッド、GBHが御三家?こちらは好みでカオスUKとかディスオーダーが入ったりするか。
世間一般ではパンク=スパイク(ハリネズミ)ヘア、破れたシャツ、安全ピンに代表されるロンドンパンクがイメージされると思う。
俺もイギリスのパンクが大好きである。とりわけ早いテンポの楽曲、ダムドのファーストなんか最高だね!



音楽ファンには当たり前のことだが、アメリカのパンクシーンもイギリスに負けず劣らずカッコいいバンドがたくさんある。
ラモーンズ、パティスミスなんかは多くの人が聞いたことがあるだろう。
パティスミスはニューヨークパンクの女王なんて言われてて、初めて聞いたときは肩を落とした記憶が・・・。アルバムはDream of Life。ジャケットからしてパンクロックぽくない。
日本のハードコアバンド、カムズのボーカル、チトセみたいなのを想像してレコードに針を落としたら、フツーのロック。いや、このアルバムが悪いんじゃなくて、俺の勝手な思い込みが悪かった。
後に聞いたRock'n Roll Nigger(タイトルが最高)なんかはパンクだった!ピアノが入ってるけど、実に洗練されていながらもアグレッシブ。



すこしマニア向けになってニューヨークドールズ、テレビジョンなんかがある。
そして、ジョニーサンダースのハートブレイカーズ
このハートブレイカーズの名盤、L.A.M.F.。これを最近よく聞いている。
昔聞いた、コンチネンタルキッズの「ええかげん」。(注:もちろん「いいかげん」の意)
しばらくしてL.A.M.F.のBorn to loseを聞いたとき、「これ、コンチの曲じゃん」と。
無知とは恐ろしいもので、ハートブレイカーズのカバーと知ったのはそれから少し経ってから。
パンクと名がつくものはなんでも手を伸ばしていたから、実際ハートブレイカーズ、ジョニーサンダースを聞いてもピンとこなかった。
このときは過激なパンク、ナパームデス、Poison Ideaなんかに傾倒していたから、ニューヨークパンクは普通のロックにしか聞こえなかったんだよ。
テレビジョン、リチャードヘル&The Voidoidsはめっちゃ聞いてたんだけど・・・
それから何年も経って、ようやくハートブレイカーズのL.A.M.F.を聞き直し、このアルバムの良さがわかるようになって、少し前にL.A.M.F.のボックスセットを入手した。4枚のCDセットなんだけど、全部L.A.M.F.(!)
バージョンが違うのが4枚。このアルバムはいろんなMixがあってその集大成って理解でいいのか。
まぁ、とにかく良いのよ、L.A.M.F.。巷で言われてる通りパンクの名盤。
長々と綴ってきたけど、これが言いたかった。