職人技! 〜MA-1のリペア〜

10年以上愛用していたMA-1のジッパーが壊れたので修理に出した。
MA-1なんて修理するより買い替えたほうがいいという向きも多いと思うけど、モノって使って行くうちに情が移ってしまうんよね、俺。
なので、なかなか新しいモノに買い替えられない。(お金がないとも言う)


このMA-1はヤフオクをやり始めたころに入手した品。落札金額は忘れたけど安くはなかった覚えがある。
Alpha製で中身はウール、ジップのスライダーはScovill、ジッパー部はConmer。
AFFAのステンシル入り。(これは本物の可能性は低いと思う。ただし雰囲気は出てる)
それこそ日常用のジャンパーとしていつも着ていたので、自分に馴染んでいたし愛着も出ていたからジッパーが壊れたからといって捨てられなかった。
タンスの肥やしになっていたので、修理を検討したけど、フライトジャケットのジッパーは基本的に交換というのがセオリーみたい。
これが結構高かったりするので、ちょっと悩んだ。
バイク仲間に相談すると、交換ではなくリペア対応してくれる店があるというので、店に行ってみた。
かなり実績と経験があるみたいで、俺のMA-1を的確に診断してもらえた。完全に元通りにはならないかも知れないけど、開け閉めができるレベルにはなると思う、っていうので修理依頼を出す。
あと、MA-1は首回り、袖、腰回りのリブも痛みやすい。虫食いの穴みたいなのが空いてしまうんだよね。
袖口は大丈夫だった(前のオーナーが交換していた模様)けど、首、腰部のリブは穴だらけのボロボロ。
長く着るならこちらも直しておいた方がいいでしょうということで、こちらもお願いした。

約2週間経った一昨日、修理完了の連絡が。
店に取りに行く道中、けっこうドキドキワクワクした(笑)
もうジッパーを閉めて着ることができないと思ってた相棒が復活するんだもん、そりゃ嬉しいっしょ。

で、ご対面した相棒は・・・。
ジッパーは見事にリペアされてました!
年代物のMA-1だから新品同様とはいかないものの、通常使用に耐えるくらいまで復活してる。
ボロボロだったジッパーの端っこ部分は糸とボンド?で補強されて、スライダーがジ・ジ・ジ・ジって上がっていく。スムーズではないので、乱暴にしたら寿命が短くなってしまいそうなので、これからはそっと扱ってやる必要があるかな。
首と腰のリブ部も見事なリペア。どこ修理したか分からない程でびっくり。
かなりボコボコ穴が空いていたし、首なんかは穴がつながって切れていたのに、キレーになってる。感動。
交換じゃなくて修理ってのがいい。
それなりにお金がかかったけど、洋服好きのリペア屋さんに手をかけてもらって、MA-1も嬉しかっただろうか。
さて、もうひと仕事してもらいますよ、コイツに。



(本人じゃなければただのボロドカジャン)


(before 生地が痛んでしまって、スライダーがあがらない状態)


(after 店主の職人技によって、ここまで修理されました)


(おかげ様でスライダーがあがるように!)


(痛んだウールのリブもきれいに直ってる)


(こちらも同上)


(シェル部に空いた穴もこんな感じでリペア済み)